「恋愛放棄」による表面上の平和 ／ 愛を求めて必死に戦った結果の焼け野原と戦犯扱い

この二者択一でしかなかった人生でした

ただ一人だけの例外を除いては

愛を求めて必死になって

女と対等な関係になろうと必死になって

徹底的にボロボロにされていきました

焼け野原しか残っていませんでした

ボロボロになったあげくに、

焼け野原にされたあげくに、

私が女と仲良くなろうとしたことが

私が女を好きになったことが、

私が女と対等になろうとしたことが、

組織における問題行動扱いにされました

加害者として処分されました

それでボロボロにされたので、

恋愛放棄という処世術を、覚えました

覚えさせられました

恋愛放棄を続けていれば、

表面上だけは平和でした

「女と対等な関係になろうなんて、二度と思いません」

これを誓っている限り、

表面上は平和でした

ただ、そんな表面上の平和では

愛に飢えた心は

なにも満たされません

表面上の平和のためだけに

無駄死にを繰り返したんじゃない

もう一度、立ち上がるぞ

もう一度、女と闘うぞ

今度こそは勝つぞ

そう信じ続けた結果

三十五年戦争に、

ようやく勝利することができたのです

でも、これで闘いが終わったわけではない

もっともっと

俺は勝たなくてはいけない

無残に散っていった昔の俺のために

害虫扱いしかされなかった昔の俺のために

まだまだ、女と闘い続けるぞ

それでまた、また焼け野原にされても

また戦犯扱いされても

それでももう一度、立ち上がってやるぞ

三十五年戦争を闘い抜いた俺をなめるな

あんなボロボロになっても闘い続けて

何回も立ち上がった俺を、なめるな

害虫扱いされ続けた借りを、

まだ半分も返しちゃいないぞ

検討の余地ゼロで害虫扱いされ続けた俺の苦しさを

俺が救ってやるんだよ