夏目漱石はモテない男
夏目漱石はモテない男、
少なくともモテなかった男だと、信じている
三四郎、それから、行人、こころ
どれもパターンが同じで
主人公男と、ヒロイン的ポジションの女性 がいて、
主人公からは、ヒロイン女性が内心で一体なにを考えているのかが、
まったくつかめない
主人公はヒロイン女性に振り回され続ける
そして、最後まで「ヒロインが内心で何を考えていたのか」は、
解き明かされることはなく、謎が謎のまま、終わる
この、
「女とのはるかなる心理的距離」が、
モテない男から見た女、だなあと
最後の最後まで、女が内心でなにを思っていたのかわからない、
これが、モテない男だなあと
モテる男だったら、女達が口には出さない本心を、
しっかり忖度して読み取り、
満足させてあげるよう行動することができる
しかし、夏目漱石に出てくる主人公男には、まったくそんな要素がない
世間では、そこいらの美人でもない女流作家やフェミ学者たちが、
知ったように、男はこうだ、女性はこうだ、恋愛とはこうだ、セックスとはこうだ、と
平気な顔で語りまくってる
そんな気持ち悪い連中とは対極をなすのが、夏目漱石の世界である
こころはそれからもストレイシープな、
モテない男の分析でした