あれで、よかったんだよ

どだい、無理な話だったんだよ

俺一人が勝手に、夢を見てただけだったんだよ

「ただの知り合い」以上に仲良くなろうと必死だった、

俺がバカだったんだ

今にして思えば、ちょうどいいタイミングで

向うから去ってくれたのかな

会話することすら、平気で拒絶され続け、

口を聞くことすら、露骨に拒絶され続け、

「あなたと普通に口を聞くぐらいだったら、

　あなたに恨まれ憎まれ、殺意でも抱かれたほうが、

　よっぽどマシです」と、

平然と、堂々と態度で示され続けた

俺のこころも、もう限界だった

もう少しで、本当に憎しみだけのかたまりになってたかもしれなかった

ギリギリで、ストップかけることができた

向うの俺への嫌悪も、限界だったのかな

だから、あのタイミングで去ってくれて、

丁度よかったんだよ

きっと態度では丸わかりだったろうけど、

露骨に恨み憎しみの言葉を、

彼女にぶつけることだけは、回避できた

だから、あれでよかったんだよ

楽しい夢をみれた時期も、あったじゃないか

ほんの少しだったけど

夢だったんだよ

「もしかしたら、あのタイミングの時に、

　俺がもっと勇気があったら、

　仲良くなれたんじゃないか、、、」

そんな、都合のいい妄想で後悔するのも、

遠い思い出のお話

これで、よかったんだよ、、、、、