どうせ害虫扱いしかされないなら、我慢しなきゃよかった

我慢しただけ、ムダだったんだ

どうせ結局、害虫扱いだけされ続けて、

そのうち二度と会わなくなるんだったら、

我慢なんか、しなきゃよかった

女から堂々と、のうのうと

「お前と普通に口を聞くつもりはない」

「お前と普通に会話するぐらいだったら、お前から殺意抱かれたほうがまだマシ」

こんな態度を堂々と、のうのうと取られた時点で、

売られた喧嘩を買っておけばよかったんだ

俺にはその勇気すらもなかった

堂々とそんなひどい態度を取られたことが、ショックすぎて、

その場で怒ることができなかった

その程度の神経しか俺にはなかった

もう一つ、

「ここで喧嘩を買わずに我慢し続けていれば、

　いつか、害虫扱いよりマシな扱いしてもらえる機会もくるんじゃないか、、、」

そんな、チンケな妄想じみた期待もあった

ただの妄想でした

結局、害虫扱いされ続けただけで、

二度と会わない関係になっただけ

こんなことになるんだったら、

のうのうと害虫扱いされた瞬間に、

ぶちきれてやればよかったんだ

「わかった、お前のお望みとおりにしてやるわ」

そう凄んでやればよかったんだよ

そんなことが全くできず、

ただただ、ただただ

打ちひしがれることしかできなかったよ

女の側からわざわざ、わざわざ、

恨みを買うようなまねを、

やり続けたんじゃないか

なのに

なんで、なんで俺は

ぶちきれることができなかったんだろう