彼女いない歴35年、モデル体型女性と結婚できました

モテない苦しみと、モテない男が可愛い女性と結婚できた経緯を語ります

夏目漱石「行人」の精神病の娘の話

夏目漱石の小説の中で、一番よかった話しはあれだ

 

「行人」の前半にちらっとだけ出てくる、主人公の友人のエピソード

 

・精神病になってしまった親戚の娘さんを、そいつの家で預かることになった

・するとやがてその娘さんが、主人公友人が外出しようとすると、

「淋しくっていけないから、早く帰ってきてちょうだい。」と、

口にするようになったと

・しかしなにか発展することもなく、娘さんは病が悪化して亡くなった

 

それだけ。特に話しの本筋には関係なさそうな前半のエピソード

 

この話しに、夢を見たんだよ

 

なんでこの話しに、あんなに夢を見たんだろうな

 

それだけ、向こうから自分を必要としてくれる女性に、渇いていたのかな

それだけ、女の側から愛してくれることに、渇いていたのかな

 

普通の女性ではなくて、精神病なところも、

ポイントだったのかな

 

自分でも気づかなかったけど、

もう、普通の女性が

いきなり向こうから愛してくれることは、

ない

そう無意識に思ってたんだろうな

 

だからこそ、この話しの娘さんが

「精神病」というところに、

夢を見るのに適度なリアリティーを、感じれたのかな

 

普通の女性ではなくて、

精神病の女性だったら、

向こうから俺を愛してくれることが、

向こうから俺を必要としてくれることが、

向こうから俺の存在価値を認めてくれることが、

もしかしたらあるかもしれない

 

そう、夢を見たんだろうな俺は

 

だからこのエピソードが心に残ってると

 

自分から女性を愛すれば

嫌悪されるだけだった

俺の愛情が深ければ深いほど

よりいっそう強烈に嫌悪されて踏みにじられるだけだった

 

だから、

精神病の女性が、

向こうから愛してくれる話しに

あんなに夢を見れたんだろうな

 

あるいはもしかしたら、この話しが「行人」の

本筋なのかもね

 

「女から、愛されたかった」と