何度も繰り返した後悔、「こんなんだったら女に我慢しなきゃよかった、、」

どうせ、俺の愛情は害虫扱いされる

害虫扱いしかされない

どうせそんなんだったら、

最初に害虫扱いされたその時点で、

なんにも我慢なんてしなきゃよかったんだ

最初に、堂々と、露骨に、害虫扱いされたその時点で

「ふざけんなてめえ」と怒鳴るとか

無言で襟首つかみ上げて片手で持ち上げてやればよかったんだ

それでどんなトラブル扱いされようが、

どうせ、害虫扱いしかされなかったんだから

我慢して我慢して我慢したところで、

害虫扱いされ続けるだけだった

心のどっかで、

「もしかしたら、そのうち害虫扱いよりマシな扱いしてもらえる日がくるかも、、、」

なんて、

都合のいい妄想してるから、ダメだったんだ

俺にだって、最低限のプライドがあることや、

人を恨んだり、人を憎んだりする、

人間らしい心があるんだよと

わかりやすく示してやればよかったんだ

先に殴ってきたのは、あの女のほうじゃないか

「お前と口を聞くなんて、絶対に嫌です

　そんなことするぐらいだったら、

　堂々と露骨に人前でお前を害虫扱いします。

　そのことに、なんの躊躇もなんのためらいもありません。」

そう、堂々と露骨にやってきたのは、

あの女の側じゃないか

あの現場で、ただショックにまみれて、

打ちひしがれて、あとで苦しみ続けるしかできなかった

どうせ、苦しむしかないなら、

どうせ、屈辱と憎しみにまみれるしかなかったなら、

好きなように暴れて、

好きなように吠えればよかったんだ

わざわざ、わざわざ

俺に憎しみと恨みと殺意を抱かせることを、

なんの意味もないのにやってきたのは、

あの女の側じゃないか

いったいなにを考えてたらあんな真似ができるんだ

なんであんなに平気で、俺を害虫扱いできたんだよ

なんで、「こんなひどいことやったらこいつに恨まれてなんかされるかも」とは、

なんにも心配しなかったんだよ

かわいそうな、おれ